2017/06/22更新
お金のない学生向け!国内で格安旅行をする方法【移動手段編】

本当は少しでも安く旅行したいのに、旅行代理店の高いツアーや新幹線を利用してしまって損した気分になったことはありませんか?
旅行手配に慣れていないと、そういった「本当はもっと安く出来たのに、お金をかけすぎてしまうミス」をしがちです。せっかく時間があるからたくさん旅行したいけど、お金があまりないといった学生にはもったいないミスです。
では、どうしたら安く旅行をすることができるのか?実はちょっとした工夫をするだけで旅行費用は格段に安くなります。
そこで国内旅行に焦点をあて、安く旅行をする方法を【移動手段編】【宿泊編】の2つの記事に分けてご紹介していきます。
今回は移動手段編です。
※料金はいずれも2017年6月20日時点で、あくまで目安となります。
①オフシーズン、閑散期に旅行する
旅行の移動手段になる飛行機や高速バスなどは繁忙期や祝日、休日には料金が高くなります。逆に、繁忙期でないオフシーズンや平日を狙うと料金を安く抑えることができるのでおすすめです。
料金が高くなる時期
- 年末年始、お盆などの会社員や働いている人が休める時期
- 7月〜8月夏休みシーズン、3月後半の桜のシーズンなどの繁忙期
- ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休
- クリスマスなどの行事のある日
- 金曜日、土曜日、日曜日、祝日の前日
ただし繁忙期や閑散期は、旅行先や交通手段によって異なります。各交通手段の公式サイトなどで繁忙期を調べたり、何パターンか料金の見積もりをして比較したりしてみて下さい。
料金の比較
東京-函館 高速バス+フェリー利用の場合(片道)
- 8月〜9月(繁忙期):8,500円
- 10月〜7月(閑散期):7,000円
出典:高速バスとフェリーで行く 東京・函館きっぷ|津軽海峡フェリー株式会社
東京-大阪 高速バスの場合(片道)
- 7月1日(土):4,100円〜
- 7月2日(日):4,600円〜
- 7月3日(土):1,600円〜
- 7月15日(土):5,600円〜
- 7月16日(日):4,800円〜
- 7月17日(月・祝):4,800円〜
出典:夜行バス 東京 大阪 最安値情報 | 夜行バス比較なび
※2017年6月21日現在の価格です。予約時期や繁忙期などによって価格は日々変動します。
②普通列車で旅行する
言うまでもなく、新幹線や有料列車は料金が高くかかります。そこで、それらの列車は使わずに、普通料金で乗れる普通列車(鈍行列車)に乗って移動するのも安く旅行するための手段の1つです。ただし、観光を楽しみたい日中に長時間移動をすることになってしまうので、あまりオススメはしません。もしこの方法を取る場合は、長時間のお喋りを楽しめる友達と旅行するか読書や持ち運べるゲームなどで時間を潰すと良いでしょう。
料金比較
東京 – 福島
- 東北新幹線 学割料金:指定席8,000円/自由席7,480円 (所要時間は約1時間半)
- 普通列車料金:4,750円 (所要時間は約4時間半〜5時間弱)
東京 – 新大阪
- 新幹線 学割料金:のぞみ指定席 12,700円/指定席 12,390円/自由席 11,870円 (所要時間は約2時間半)
- 普通列車料金:8,750円 (所要時間は約8時間半)
③ヒッチハイクをする
お金のない学生旅行といえば、やはりヒッチハイクが鉄板でしょう。学生ヒッチハイカーの中には、ヒッチハイクだけで1000km移動した人もいます。
ただしヒッチハイクにはコツがあって、上手くいかない場合3時間以上の間、乗せてくれる車を探すことになる場合などもあり、中々そう簡単にはいきません。
待ち時間が長くかかることや、中々思い通りの場所で降りれないことから観光をゆっくり楽しむ旅行には向かないでしょう。
しかし、ヒッチハイクを通して色々な人に出会うことが出来たり、自力じゃ中々行けない遠い場所まで連れて行ってもらうことができるので、労力や勇気が必要になるものの間違いなく貴重な体験になるでしょう。
ヒッチハイクのやり方については、また後日別の記事で解説します。
④格安航空LCCを使う
飛行機に乗ると高いイメージがありますが、格安航空を使えば新幹線より安く移動できます。格安航空がある空港は限られていますが、普通の航空会社より確実に安いです。
料金の比較 (往復)
下記はいずれも、東京発の往復運賃の目安(行き:2/8(月)午前便、帰り:2/10(水)午後便の場合)です。
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出典:JAL国内線-航空券 予約・空席照会・運賃案内-、【公式】バニラエア (Vanilla Air)、Jetstar – ジェットスター、新幹線旅行研究所
※日本航空の運賃は「搭乗45日前の早割料金/直前予約の料金目安」を記載しています。
※JW=バニラエア、JQ=ジェットスター。
※上記代金は各航空会社の公式サイトより見積もりました。
航空券を自分で予約する方法
各航空会社の公式サイトから、日時や発着空港を選択することで簡単に予約できます。
航空運賃代とは別に税金や手数料、受託荷物料金などがかかりますので、注意書きをよく読んで下さい。これらは航空会社や発着空港ごとによって異なります。
国内の格安航空 運行区間
現時点での日本国内を飛んでいる格安航空会社は「バニラエア」「ジェットスター」「ピーチ」の3つです。おすすめの運行区間と航空運賃を下記にまとめましたので参考にして下さい。
下記はいずれも、行き:2/8(月)午前便、帰り:2/10(水)午後便の場合です。
- 東京 – 札幌(新千歳):15,380円 (バニラエア、ジェットスター)
- 東京 – 大阪(関西):12,810円 (ジェットスター)
- 東京 – 福岡:14,310円 (ジェットスター)
- 東京 – 高松:11,560円 (ジェットスター)
- 東京 – 鹿児島:9,560円 (ジェットスター)
- 東京 – 那覇:14,980円 (バニラエア、ジェットスター)
出典:【公式】バニラエア (Vanilla Air)、Jetstar – ジェットスター
※上記代金は各航空会社の公式サイトより見積もりました。
また格安航空LCCについては、他の運行区間などを「学生旅行におすすめ!格安航空LCCの国内線まとめ【保存版】」にまとめましたので、そちらもぜひご覧ください。
⑤高速バスを使う
長距離移動の高速バスは、新幹や新幹線と比べると時間がかかるため比較的料金が安いです。時間が多くかかることは本来デメリットですが、夜行バスを利用すれば宿泊も兼ねることができ、観光するのにちょうど良く朝や昼に到着するので、この長時間移動を活用することができます。
高速バス利用がおすすめな区間
東京発の高速バス利用がおすすめな区間をまとめました。料金は、夜行バス利用時の最安値料金です。土日や祝日に利用する場合や設備が良いリラックスプランなどで申込む場合、料金はもう少し高くなります。
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また出発地から旅行先への移動だけでなく、旅行先での移動にも使えます。
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出典:夜行バス比較なび、新幹線旅行研究所、乗換案内 – NAVITIME
高速バスが予約できるサイト
- 夜行バス比較なび:http://www.bushikaku.net
ダントツでオススメです!予約サイトではなく料金比較サイトですが、検索機能が充実しており移動区間、出発時間、バスタイプから希望の高速バスを探すことができます。もちろん予約サイトまで直結しています。 - 俺の夜行バス:http://xn--u9j5hqc229nbtj442e.com/
こちらも予約サイトではなく料金比較サイトですが、格安料金を見つけることができます。 - さくら観光:http://www.489.fm/
高速バスを運行しているバス会社の公式サイトです。比較的料金の安い高速バスが多いです。 - 楽天トラベル:http://travel.rakuten.co.jp/bus/
各バス会社の高速バスの料金比較ができ、そのままこのサイトで予約できます。
予約時に注意すべき点
所要時間
分が耐えられる時間内であるか確認しましょう。東京-青森の移動は約11時間かかります。高速バスに慣れていない人は長くて5,6時間程度のバスを利用するのが良いでしょう。
出発時間・到着時間
乗車前後の過ごし方、移動をあらかじめ考えておく必要があります。例えば、観光地に朝6:00に到着しても大抵の観光名所はまだ始まっていません。カフェや公園などで時間を潰す必要があります。
バスの設備
利用する高速バスによって、設備が異なります。シートが4列並びで隣の席との距離が近いものもあれば、隣との距離が広い3列並びのシートもあります。また、コンセントが利用できるバス、車内にトイレがあるバスなどもあります。予約する際にバスの設備をよく確認して、自分が過ごすしやすいタイプを選びましょう。
下車場所
下車場所によっては、そのあとの移動が不便な場合があります。どこに降りるのか確認して、そのあとの移動もあらかじめ考えておきましょう。
⑥JRグループの「トクトクきっぷ」を利用する
トクトクきっぷとは、定められた特別な利用条件(区間、列車や利用期間など)の普通乗車券や回数乗車券、急行券、特別車両券、寝台券、コンパートメント券、座席指定券のことです。これを使用すると、普通に新幹線や普通列車を利用するよりも料金を安くすることができます。
「フリーエリアが乗り放題になるきっぷ」や「往復割引」「回数券」「フリーパス」など様々な形態があります。
おすすめの「トクトクきっぷ」
青春18切符
全国のJR線の普通列車(快速列車含む)を11,850円で5日間乗り放題できるお得な切符です。5日連続で使用する必要はなく、1日ごとに飛び飛びに使用するなど自由に使うことができます。利用できる期間は1年の中で、春シーズン、夏シーズン、冬シーズンの3回に分かれています。具体的な利用期間、購入期間や利用条件などは下記URL公式サイトに詳細が載っていますのでそちらをご確認ください。
北海道&東日本パス
東京、関東圏から北海道へ行くのにお得な切符で、JR東日本エリアやJR北海道エリア等の普通列車(快速列車含む)が10,290円で7日間乗り放題となります。利用できるエリアはこちらのサイトを参照して下さい。北海道へ行くのが目的であれば、青春18きっぷよりもこちらの方が安く、便利です。利用できる期間は、青春18きっぷのように春シーズン、夏シーズン、冬シーズンの3回に分かれていますが、青春18きっぷとは違って7日間連続での使用となります。
週末パス
関東圏から長野、新潟、山形、岩手までの広域なフリーエリア内のJR線のほか、会津鉄道線などの14の鉄道会社線の普通列車が乗り放題の切符です。8,730円で土日、休日のうちの2日間(連続)で利用できます。正確なフリーエリアは下記公式サイトからご確認ください。
スルッとKANSAIの乗り放題パス
こちらはJRのトクトクきっぷではありませんが、5,200円で関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)の私鉄やバス、市営交通の電車が3日間(連続)乗り放題のパスです。関西までの移動手段は別途必要となりますが、関西エリア内を移動して旅行する場合にはお得です。
「トクトクきっぷ」を利用する方法
上記で紹介した切符以外にも、たくさんのリーズナブルで便利な「トクトクきっぷ」があります。下記サイトから旅行に合った切符を探し、購入方法を調べることができます。
- JRトクトクきっぷガイド|トレたび – 鉄道・旅行情報マガジン:https://www.toretabi.jp/ticket/
JRグループのお得な切符を一覧で紹介しているサイトです。 - トクトクきっぷ:JRおでかけネット:http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/tokutoku/
トクトクきっぷを検索して探すことができるJRグループの公式サイトです。 - 休日の過ごし方ホリデーノート:http://holidaynote.com/joushaken/
全国のフリー切符、フリーパス、一日乗車券の情報を地域ごとに紹介しているサイトです。
⑦エクスペディア
様々な格安旅行をするための移動手段をご紹介しましたが、ヒッチハイクは人見知りをする人には難しいですし、高速バスや格安航空、とくとくきっぷはインターネット等を使ったリサーチが得意な人でないと難しいですよね。
「出来るだけ安く旅行したいけど、手配も楽にしたい」「インターネットは苦手..」
そんな人には、エクスペディアの航空券+ホテルのセット予約 がおすすめです。旅行日時、出発地、目的地を選択することで、その旅行のホテルと航空券の一覧を表示してくれます。その一覧から好きなホテル、航空券を選ぶことができます。
エクスペディアのメリット
- 他の航空券の予約サイトと違って、手数料がかからない
- 航空券+ホテルの同時予約で、ホテルが全額まで安くなることがある
- 航空券の空席、ホテルの空室のみが表示される
- 最安値の比較が簡単
- LCCも予約可能
まとめ
以上7つの移動手段をご紹介しました。いかがでしたか?
ちょっと工夫をしたり、インターネットを使って調べ物をしたりするだけで旅行にかかる費用を安くすることができます。次回は、国内で格安旅行をする方法【宿泊編】を公開しますのでお楽しみに。
※2015年12月12日、【宿泊編】公開しました。